8月3.4日 黒岳〜旭岳縦走


8月3日 晴れ後雨 

久々に再度黒岳を訪れましたTAKASHIです!
旬のお花が入れ替わっていたり、
以前は蕾だった花が成長していたり・・・
☆黒岳からのお花情報をお届けします^^☆

★黒岳7合目〜頂上

(ダイセツトリカブト
ホタルイカみたいですね。

ウメバチソウ

(チシマヒョウタンボク
The 逃亡!
(タカネスイバ)

(エゾヒメクワガタ)

ヤマハハコ)
蕾が開花する瞬間は、芸術的ですね。

(モミジカラマツ)
(ハクサンボウフウ)

(ナガバキタアザミ)
(コガネギク)
(チシマアザミ)

(ハイオトギリ)
見る度に星の王子様(の髪)を思い出します。蕾多数。

(エゾノレイジンソウ)
ミヤマキンポウゲ
(チシマノキンバイソウ)
(マルバシモツケ

本日は黒岳石室に宿泊。
生憎の天気で、星空は見えず、
朝焼けを期待し朝3時半起きで桂月岳に登るものの・・・
大自然には従うのみですね。

8月4日 雨のち曇りのち晴れ

★石室〜雲ノ平〜石室

お鉢平展望台手前の花畑を目当てに、雲ノ平に向け進みます。
悪天候により、朝は一面真っ白な世界。
しかしだからこその幻想的な景色でもあります。

朝露(か雨)で濡れた花。
水滴と花の組み合わせがひたすら可愛いです^^♩

(チシマツガザクラ
(クモマユキノシタ
(コガネギク)

ところで、私・・・
途中で初のギンザンマシコ(赤)に遭遇しました!
ガスで遠くまでは見えない中、すぐさま判別出来るなんて、
多分相当近かったのだと思います。
写真がないのは残念ですが、なんと!
その後自分の1メートル圏内をかすめて、
飛んでいきました^^❤ 感動しました。

そして、お花畑エリアに到着・・・

チングルマ花弁が落ちた直後)
チングルマ綿毛になるところ)
ヨツバシオガマ
(エゾノツガザクラ)
アオノツガザクラ)
(ミツバオウレン)
(ミヤマリンドウ蕾)
ところで、ミヤマリンドウは気温により花を開閉させます。
厳しい自然環境の中で、上手く自分を守っているのですね。
早朝の雲ノ平では、ほぼ全てのミヤマリンドウが蕾でした。

(ミヤマリンドウ)
石室に戻ると、日の光を受けて、
ミヤマリンドウの花が開いていました^^
こちらも、早朝は全て蕾だったのです!
天候は徐々に回復傾向です^^♩

★石室〜赤石川

花畑から、白鳥の雪渓が見えます。

そして、赤石川手前(右手)にはミネズオウの群落が・・・
(ミネズオウ)


なんと、蕾もまだまだたくさんありました!
(ミネズオウ蕾)
そして、その反対側は・・・イワウメの群落です!
(イワウメ)
(エゾコザクラ)

お花満開の登山道

ミネズオウ・エゾノツガザクラ・エゾコザクラ・チングルマ

さすが雪融けが遅かっただけあり、
まだ、当分の間楽しめそうです^▽^
石室から歩いてすぐなので、
雲ノ平方面へ縦走される方も是非立ち寄って見て下さい❤

さぁ、雪渓を超えて久々の赤石川へ・・・

と、何故か続々と人が引き返してきます。
聞くと、水量が多くて渡れないとの事。
取り敢えず赤石川までやってくると・・・

(渡るかどうか思案中の面々)

私はというと・・・
登山靴と靴下を脱いで、渡ってみました^^v
しかしその後、後ろに続く人影はまばら。
結構な割合の方が断念されたのでしょうか?
しかし、退くも勇気です。

そして再度(次は小さめの)川を跨ぎます。


そしてまた、ちょっとした雪渓を踏み越えていくのです。

★赤石川〜北海岳
(ミヤマリンドウ)
(チシマクモマグサ開花直後)
(チシマクモマグサ)
(エゾヒメクワガタ)
(イワヒゲ)
アオノツガザクラ)
(エゾノツガザクラ)

(キバナシャクナゲ)
(イワブクロ)
(コケモモ)

北海岳に近づいてきました。

クジャク岩)
私、こちらの岩を心中、勝手になめくじ岩と呼んでいます^^
なめくじに見えませんか・・・??

さて、振り返って天空のお花畑^^♩

★北海岳〜旭岳方面

北海岳に到着しました。
旭岳側は、お鉢に沿って分厚い雲に覆われています。

そのまま進み、お鉢の中を見ると・・・
(エゾヒグマ)
熊が居ます!
(先に見つけ観察されていた方に教えていただきました!)
豆粒くらいの大きさで、望遠で撮ってのトリミングですが・・・
それでも初めての遭遇で心臓がドキドキ(:;フーッ
時速50〜60キロ・・・という物理的事実にビビります。

しかし、振り返って望める眺望の素晴らしさ・・・

(お鉢越しに、黒岳を望む)


(今まで歩いてきた登山道)

これから初・旭岳サイドに足を踏み入れます・・・!


★旭岳(裏旭)
裏旭と言われる場所に到着しました。
凄い雪渓です(`▷`)クラッ

何というか、思っていた雪渓とは違っていました。
あれ?なんだか雪渓が大きい・・・というか山の斜面ほぼ一面雪渓?
というか登山道はどこ・・・?
その巨大な雪渓の中に、豆粒みたいな人影見えるんですけど・・・?

雪渓の上は、人の足跡を頼りに登り始めました。
途中、雪渓が途切れてお花畑が出現。

(エゾノツガザクラアオノツガザクラ群落)
上の雪渓の写真の左方、雪渓に囲まれた部分です。

また次の大きな雪渓も、再度足跡を頼りに・・・
が、足跡も途中から、足跡なのか雪渓の模様なのか、
よく分からなくなってきました。
そうこうしているうちにホワイトアウトです。

大丈夫、麓に小さくテントが見える・・・。まだ大丈夫!
自分に言い聞かせながら登っていくのですが、
何せ四方が真っ白・・・
道を大幅に逸れていないか不安で押し潰されそうでした。

半泣きで歩みを進めていると、上から人の話し声が・・・!
(視覚より、聴覚情報が先に届きます)
よ、よかった〜:;っ

がしかしそこでまた、
ロープーウェイ営業時間中までに旭岳(表)の麓に辿り着くのかという疑念が・・・。

そこから先は、あんまりにも精神的に余裕がなく、
旭岳ロープーウェイに辿り着くまでの写真がありません、笑

(旭岳ロープーウェイ)

足下しか見えないホワイトアウトの世界。
道中は赤土の火星を歩いているようでした。

そして何より、死を近くに感じました。
・・・(緊急)避難小屋に一泊?

汗とガスで髪から滴り落ちる水滴。
前日の睡眠不足、冷たい食事、
替えの衣類・装備なし。
低体温に陥ってそのまま旅立ちそうです(`Δ`)
それはもう凄い勢いで下り道を駆け下りました。

こんな痛い体験談は伏せておきたいのですが、
意外と慎重派だと自分で信じていた私が、
やはり山は怖いと感じたので書いておきます。

その日は天気が快晴でなくとも、
たくさんの方が旭岳に登られおり、
登ってはいけない日ではなかったです。
しかし、私にとっては、初めての知らない道で、
なおかつ視界も良好ではありませんでした。
見通しが立たない不安感・恐怖は、疲弊にも繋がります。

歩行時間も体力も体調も装備も感覚も何もかも人によって違います。
「すぐ」も「〇時間」も「簡単」も「大変」もそもそも物差しが違うんです。
やはり初めての場所は、
万全の準備を整え余裕を持って挑むことが大切だと強く感じました。
(当たり前と言えば、それまでなんですが・・・)

そんな道中ですれ違ったたくさんの方達の心遣いに感謝しています。
そして、こんなブログを読むことで、
少しでも山の事故が減ればいいな・・・と祈ってます。

文責/Photo by TAKASHI