6月17日 鳥見日

最近、ペンションにバードウォッチングに来られるかたが多くいらっしゃいます。

大雪山麓の森では天然記念物のクマゲラをはじめとして沢山の野鳥がすんでおり、ちょっと散策しただけでいろいろな鳥たちに出会えます。

今日はノスリの親子、クマゲラ、トビのヒナなどを見ました。

ノスリのヒナは巣で親をおとなしく待っています。

時々、身を起こして位置を変えたり、羽ばたきの練習なのかジタバタしているときもありますが、あとはいるのかいないのか分からないほど、じっとしています。天敵に見つからないようにするための方法かもしれませんね。

突然、ピョーピョーピョーと激しく鳴いたかと思うと、親鳥が2羽、続けざまに入れ替わり立ち代りやってきました。ものの数秒の出来事です。親鳥は餌をパッと置いて、立ち去ります。


そのノスリの巣のすぐ側では、モズの鳴き声。どうやらこのモズの巣も近くにあるらしく、2羽で激しく鳴いています。

先日、撮影したトビのヒナもだいぶ大きくなりました。この子も餌を運んでくる親をじっと動かずに待っています。健気な姿です!

そして、クマゲラ!現在、オス、メス交代で約1〜2時間おきくらいに餌をヒナのもとへ運んでいます。

チゴハヤブサも無事、繁殖したようです。5月30日には、つがい2羽は巣内には入らず、近くの木に止まっているだけでした。でも15日には1羽が巣内に入り、もう1羽は近くの木で見張っているような様子だったので、もしかすると現在、抱卵中かヒナがまだ小さいのかもしれません。

森の野鳥たちは子育てシーズン真っ只中!生きものたちをとりまく環境は変わりつつありますが、毎年、変わらずに繰り返される生命の営みにはただただ感服してしまいます。

photo/星氏、ケン、木守りりんご
文/木守りりんご