2月17日 *・。:* クマゲラ講座 *・。:*

今日の大雪山は天気も良く、午前中は眺望も良かったです。大雪山山麓の森を散策してみることにしました。

小函の奥、神削壁と名づけられた柱状節理の岩々の美しい場所にいってきました。


この辺りは、クマゲラの鳴き声や姿が見られます。食痕もところどころあるので、立ち枯れのマツなど、よく目を凝らして見てみてください★


ついでにいうと、下の食痕は一年前のもの、その隣は最近のものです。食べた痕の樹皮の色をみることで、およそいつ頃、食べにきたのかが分かります。クマゲラに思いを馳せながら、散策を続けると・・・
 

層雲峡にバッチリのクマゲラ食痕を発見。砂防工事予定の場所付近で、つい最近、採餌をしていたようです。何故、つい最近とわかるかというと、雪の上に木屑(チップ)が散らばっていたからです。ここ数日は積もるほどの雪が降っていないため、チップの上に雪がのっていません。雪が降っていたら、食べ散らかしたばかりのチップの上にどんどん雪がのってしまいます。そのような点から、クマゲラがいつ頃、ここにやってきたのかを見当つけています。

何はともあれ、こんなに大きな穴を穿つのはクマゲラしかいませんって!ちなみにもっとマニアックなことを言えば、クマゲラは嘴をノミのようにつかって木を穿つのですが、そのノミ幅は4mm以上。とても大きな嘴をもっているのです。つまり食痕のノミ幅をはかって、4mm以上だとクマゲラ。4mm未満で大きな食痕はオオアカゲラ、それより小さいとアカゲラコゲラです。そんなところを観察しながら山や森を歩くと、いつもよりもっと動物達が身近に感じられるかもしれませんね。

 

photo・文/ケン、木守りりんご