7月18日 ナキウサギとシマリスとニュウナイスズメ
朝5時ごろ太陽が顔を出しました。昨日の予報では曇り時々晴れ。予定通りナキウサギウオッチングに行くことにしました。黒岳を登りポン黒岳の岩場へ。ナキウサギがいそうな岩場は2か所あって、上の岩場では先客が身動きしないで立ってナキウサギが姿を現すのを待っていました。下の岩場は雪渓の横です。私は雪渓でナキウサギを待つことにしました。
私がナキウサギウオッチングをする時は、野球のピッチャーが盗塁を警戒してチラチラ見ている姿に似ているのではないかと思います。どこから出てくるかわからないので全体を見ているのですが、ちょっとした動きが目に入るとぱっとそちらに目を向けます。
ナキウサギは間もなく現れました。忙しく動きまわったり岩の上で鳴いたりします。
ナキウサギを追いかけてシャッターを切っていると、もっと素早い動きをするものが現れました。エゾシマリスです。大きさはナキウサギもシマリスも同じぐらいでどちらも子どものようです。シマリスはナキウサギより脚が長いので岩から岩へ飛び移り、なかなか写真が撮れませんでした。
午前6時ごろ黒岳5合目では青空で、黒岳をはじめ大雪山連峰がきれいに見えていました。
これが大雪山!というような景色にワクワクしながら登りました。頂上の景色もいうことなし。
ところがポン黒岳に向かって下り始めると、強い風が吹き気温がぐっと下がりました。防寒着を着込んでナキウサギウオッチングをしたのですが、あっという間に横殴りの雨が降り始め急いで黒岳を下りました。降水確率10%でしたが山では100%降られました。
層雲峡に着くと雨はやんでいました。
「ペンション山の上」の横に鳥の巣箱があり、その中から鳥の鳴き声が聞こえてきました。ニュウナイスズメです。親鳥が餌を運んで来ています。
巣立ちをする日も近いのかもしれません。
今日は、ナキウサギ、エゾシマリス、ニュウナイスズメと大雪山の生き物たちに出会えたうれしい1日でした。
photo&文 KEI