12月1日 大雪山黒岳 5合目〜7合目の様子

 
日本一早く天然雪で滑ることのできる大雪山黒岳スキー場。
今日は、先月からオープンしているその黒岳スキー場の5合目から7合目の様子を見に行ってきました。黒岳5合目の気温は−8℃(14時)。
ロープウェイ黒岳5合目駅舎
5合目展望台から層雲峡温泉街を望む
5合目まではロープウェイ、7合目まではリフトで上がれます。今の時期、リフトはスキーやスノーボードの利用のみで、下りはありません。今日は7合目までいって、スノーシューで歩いておりてくることにしました。


ロープウェイ5合目駅舎前
黒岳5合目周辺

湿雪が降り積もるマツ

7合目からは濃霧で裾の方は見えないものの、陽光があたって幻想的なニセイカウシュッペ山や屏風岳などが霧の間から見えました。
霧の上から姿を現し幻想的な雰囲気のニセイカウシュッペ山
屏風岳
7合目からスノーシューで散策していると、森の木々には雪や霧、氷で出来た、気になるものがいっぱいです。ただ見ているだけでも楽しいので、冬の山、森を歩く際は、雪たちが作り出す芸術を探してみてはいかがでしょうか☆
7合目から少し下り霧が発生しやすいところでは、フロストフラワーがたくさん見られました。フロストフラワーとは、大気中の水分が木々などに付着したまま凍ることがあります。その姿が花のように見えることがあり、そのことからフロストフラワーと呼ばれています。
マツカサにつく雪モミジにつくフロストフラワー
小さな雪の結晶たちが集まって結晶の形に
ダケカンバの幹にぎっしりフロストフラワー

散策途中、ダケカンバの幹にしっかりとついたカバノアナタケを発見。カバノアナタケはキノコの一種。これを煎じて飲むと、ダイエットや癌、糖尿病などに効果があるといわれています。山の恵み。
ダケカンバについたカバノアナタケ
カバノアナタケ
帰り道、黒岳5合目からは夕焼けに染まった先出のニセイカウシュッペ山が見えました。同じ山でも季節はもちろん、あたっている陽光の具合で全く異なる印象になるのが不思議です。
冬のニセイカウシュッペ山は、猛々しい峰が雪にすっぽりと覆われ、少し穏やかな表情になったようです。

photo/KEN&Shibataro
文/Shibataro