3月18日 森の衣

今日は13日に閉校した層雲峡小学校裏の森を散策。最近クマゲラの声を聞いたという話を聞きつけ、食痕がないか探索しました。
 2年前クマゲラが食べた痕
この森は砂防工事を行なう予定なのですが、この樹齢80年以上経っていると思われるトドマツなど、立派な木が多く残っています。

この森は天然林で、この厳しい北の四季を乗り越えてきたたくましい木々たちで成り立っています。ちょうどこのトドマツが立っているあたりが、遊砂地となり、木々は伐採される予定です。長い歳月をかけて生きてきたのに、何だか簡単に切られてしまう木々たちが痛ましくて、この場所に立つと胸が痛くなります。

トドマツの幼芽が出てきた

トドマツの樹皮をみていると、様々な種類の地衣類が育っていました。木をくるむように育つ様は、まるで森のころも。

この地衣類は、日当たりの良い場所にはなく、日陰の根元に近い場所に育っていました。このような木が存在することで森が成り立っているのですね。

この天然林の中の、一本のトドマツの中にも小さな宇宙が広がっていました。

人と比べると大きさが一目瞭然!

photo/ケン、木守りりんご
文/木守りりんご