9月26日 黒岳〜北海岳〜裾合平〜姿見の池へ

今日は天気と風と相談して、黒岳から旭岳方面へ縦走することにしました。
今年の夏はとても暑く、最近まで暑さが続いていたので、山の木々は紅葉の準備が出遅れているようです。そして、真っ赤になるはずのウラジロナナカマドは黄色や橙色どまりで、まだ緑色の葉をつけているものもあります。まもなく雪の便りが聞こえてきそうな大雪山
秋らしい秋がとても短い年でした。

今朝は雲海が見られ、幻想的でした。写真は黒岳リフトを降りた7合目から見るニセイカウシュッペ山、朝陽山。

黒岳の紅葉は、マネキ岩周辺が黄色から橙色に染まっています。
登山道沿いのウラジロナナカマドは落葉しはじめ、冬の準備を始めています。

頂上に着くと、霧が出たり晴れたり。霧の合間から見える大雪山の峰々が、登頂の感動を引き立てます。

これから向かう北海岳を頂上より眺めてみました。遠いな〜あ。

頂上から石室へ向かう登山道沿いではウラジロナナカマドやクロマメノキなどが赤く紅葉し、美しい草紅葉の絨毯になっています。

石室から赤石川へ向かう途中、チングルマの草紅葉が見頃です。

赤石川を渡渉したところのウラジロナナカマドは例年だと、真っ赤でとてもきれいなのですが、今年はまだ緑。

赤石川の先には、美ヶ原。たいてい、ここには雪渓が秋まで残り、そのまま雪が降りつもって冬になるのですが、今年はもう雪がほとんどありません。この雪の量が、今年の夏の暑さを物語ります。

北海岳へいざ!この急登はけっこうきついのです〜。

途中、キノコとウラシマツツジナギナタゴケ、草紅葉そしてまだ頑張って花を咲かせているイワヒゲ、イワギキョウに励まされつつ登頂。

初夏にはチングルマが花を咲かせて楽しませてくれたところは、見事な草紅葉。

初夏:7月 秋:9月

周りの植物たちに励まされながら北海岳を登りきると、そこには絶景が!
お鉢平越しに北鎮岳や凌雲岳などを望めます。

また、クジャク岩と名付けられた岩があります。岩の形がクジャクに見えませんか?
お鉢平の中が美しく紅葉すると、クジャクの美しい羽根が開いているようにも見えるのです♪

次に、松田岳、荒井岳と軽いアップダウンを繰り返しながら、間宮岳へ。ここは旭岳と中岳への分岐があります。

この時、旭岳は雲の中。眺望が悪そうなので、中岳方面へ進み、裾合平から降りることにしました。
途中、NHKでもやっていた登山道の荒廃が進んでおり、土嚢や石で整備されていました。


裾合平、中岳温泉方面へ降りていく途中で、霧が晴れ、比布岳、安足間岳の斜面の紅葉が見えました。

岳温泉では手や足を温泉につけて楽しんでいる人がいました。

裾合平のチングルマの草紅葉は見事でした。紅葉の色はちょっとくすんではいますが、それでも見ごたえがあります!
旭岳はあいかわらず雲の中。

姿見の池付近までいくと、ようやく旭岳が少し顔を出してくれました。

これから大雪山麓に紅葉前線が降りてきます。層雲峡や天人峡の紅葉は10月には見ごろになってくると思われます。
お楽しみに〜☆

photo・文/木守りりんご