8月12日 黒岳〜桂月岳往復 雲海!
雲の上は天空の城
天気予報を見て黒岳に登ることにしました。出掛けに「こんなに曇っているのに山に登るんですか?」と声をかけられました。
ロープウエイのゴンドラに乗った時には頭の上全体が雲に覆われていました。層雲峡は標高650m、5合目駅は1300m、半分ぐらい上がった所で、急に明るくなり青空と山々が真っ白い雲の上に浮かび上がりました。
一緒に乗っていた人たちは感動のあまり、「うわーっ!」「すげえ!」「これやばくない?」など言葉にならない声をあげていました。感想を聞いたのですが、言葉が出ないので体で表現していただきました。
5合目では今年初めてエゾオヤマリンドウを見ました。7合目までのリフト下はコガネギクで黄色に染まっています。
エゾオヤマリンドウ | 黄色い花がコガネギク・正面のとがっている山は黒岳 |
リフトを降りたところが7合目登山事務所で、ここで住所・氏名・年齢・性別・登山行程・時間を書き込んで登り始めます。登山道からも雲海が見えていました。
7合目登山事務所 | 7合目登山道 |
<黒岳登山道で主に咲いていた花>
ダイセツトリカブト | ウメバチソウ | コガネギク | コモチミミコウモリ | ミヤマホツツジ |
ミヤマセンキュウ | エゾニュウ | ハイオトギリ | オニシモツケ | チシマアザミ |
黒岳頂上に到着。
黒岳頂上 | 頂上からの景色 |
黒岳頂上からポン黒岳を下ります。
ポン黒岳からの眺め
ポン黒岳を下った所には雪渓があり、雪解けすぐに咲くチングルマが今も咲いていて、すでに咲き終わったチングルマの綿毛もきれいです。
チングルマ | チングルマの綿毛 |
そこまで来ると石室はすぐ目の前で、その向こう側に桂月岳があります。
黒岳石室と桂月岳
桂月岳頂上
頂上から見える景色
凌雲岳・上川岳 | お鉢平・北鎮岳・凌雲岳 | |
北海岳・雲ノ平・お鉢平 | 象の体のように見える黒岳 | ニセイカウシュッペ山 |
黒岳から桂月岳の花情報は、コマクサやイワブクロ、イワギキョウ、チシマツガザクラ、ミヤマリンドウ、コガネギク、そしてここにも秋を代表する花の1つエゾオヤマリンドウが咲いていました。
コマクサ | イワブクロ | イワギキョウ | チシマツガザクラ | ミヤマリンドウ | エゾオヤマリンドウとコガネギク |
秋といえば、ほかにも訪れを感じさせるものがありました。
エゾゴゼンタチバナの実 | クロマメの実 | チシマヒョウタンボクの実 | ウラシマツツジの紅葉 | ウラジロナナカマドの実 | クロマメノキの紅葉 |
出逢った生きものは、ナキウサギ、エゾシマリス、ギンザンマシコ、蝶、トンボ、バッタですが、ナキウサギは目の前を横切っただけなので写真には撮れませんでした。
エゾシマリス | ギンザンマシコ | カラフトルリシジミ | コヒオドシ | アキアカネ | ダイセツタカネフキバッタ |
秋が一歩一歩近づいてくる大雪山の山々。桂月岳から折り返し黒岳頂上付近にさしかかった時、はっと息を飲む光景を目にしました。
雲が次から次へと湧いてきて、下から山を包み込む様子は、まるで、天空の城ラピュタを連想させてくれるようでした。今日は、黒岳頂上で午前中24℃というかなり高い気温で、体力を消耗する登山ではありましたが、この景色が見られたことで、大満足の1日でした。
photo&文:KEI