8月22日 大雪山は秋を先取り!銀泉台〜赤岳〜白雲岳

今日は朝4時に出発して、赤岳へ行ってきました。
目的は昨夜、非常に冷え込んだので花や葉に霜が降りるとみて、8月に霜!という様子を見たかったためです。
今朝はやはり相当冷え込み、気温は銀泉台5時で4℃。
早朝4時出発!まだ月が出てます。
そこで見られたのはフキの葉に降りた霜(銀泉台)と霜柱(赤岳第4雪渓)。

フキの葉の霜 霜柱

今日の銀泉台。↓
銀泉台

今日は雲海が大変素晴らしく、白い雲が流氷のようにも見えました。
ずっと遠くの山々もすっかり雲海の下から頭をひょっこり出ていて海に浮かぶ島々のよう。本当に海と錯覚してしまいそうで、あまりの美しさに感動してしまいました。


銀泉台を登っているとき、吹く風がどことなく秋を感じさせました。
特に音。他の五感(温度やにおいなど)でも秋を感じますが、今日は吹いてくる音がどことなく『秋』でした。
感覚だけでなく、大雪山ではもう秋へ向けて準備を着々とすすめている様子が見られます。
そこで、あちこちで見られる秋をご紹介!

ウラシマツツジの実 最後のイワウメとウラシマツツジの紅葉が一緒!?春の花と秋の装いが一緒で、ちょっと不思議な光景も見られました
チングルマの羽飾り イワウメの葉も紅葉
ウラジロナナカマドの葉も少し黄色やオレンジ味がかかり、秋仕度中 ホシガラスが食べたハイマツの実。生き物たちも食欲の秋

クロマメノキは今年は大豊作の予感!

赤岳では、思いがけずクモイリンドウに出会いました。

クモイリンドウのクリーム色と青紫色はとても気品があります。
この花を見ると、たくさんの高山植物たちが咲き誇り謳歌した春と夏が終わったのだと感じられます。

赤岳第三、四雪渓はタカネトウウチソウがいっぱい!

第三雪渓で振り向くと、雲海がバラけてきました!
赤岳山頂(2078m)
赤岳山頂からは白雲岳(2229m)を目指します!
途中、分厚い雲海がバラけはじめ、高い山にぶつかった雲は上昇し始めました。そして緑岳や高根が原、トムラウシ山方面をまるで生き物のように動き覆いつくし始めました。

白雲岳の頂上直下は大きな岩がゴロゴロ。よじのぼる。

白雲岳頂上

頂上からの眺め。旭岳方面を望む。

天気の良い日は北海道の最高峰1,2,3である旭岳、北鎮岳そして白雲岳がおすすめです。なにせ景色が最高!帰りはまた赤岳、銀泉台へ。
途中、銀泉台のパトロールの方と出会い、一緒に下山。
トロールの方は登山道整備のために使用する木を赤岳へ持って上がり、帰りは登山道に落ちている浮き石をはじによけて、
登山客が転倒しないように気を配られていました。登山者の安全を守っている姿はかっこよかった!ジンさん♪

この丸太が登山道整備に使用されます。これを全て赤岳にもって上がります。

☆途中であった生き物☆

赤岳を歩いていたキタキツネ

カヤクグリ ホシガラス

エゾシマリス
photo/KEI&Shibataro
文/Shibataro