9月4日 銀泉台・赤岳・小泉岳・緑岳・白雲岳の紅葉

 今年の紅葉は、ここ20年間で一番早いそうです。地元に50年以上住んでいる方でも、体験したことがないのではないかとおっしゃっています。
8月後半に大雪山の山の上は氷点下になった日が3日ぐらい続き、そのために紅葉が早まったのではないかということです。

赤岳の登山口から15分〜20分位登ると、銀泉台斜面と呼ばれている、紅葉スポットがあります。今、この状態で、色づき具合は4割ぐらいでしょうか?
 銀泉台斜面の紅葉
銀泉台斜面の上の方に赤岳登山道が斜めに横切っていて、そこに第一花園があります。そこから下を見下ろすと、まったく違った景色の紅葉が見られます。朝露に濡れて、朝日に反射して、まるで星が瞬いているようにキラキラしていたのですが、写真で伝えられないのが残念です。
第1花園の下に見えるの紅葉
そして目を上げると、雲が流れていてまるで別世界!

更に登ると第2花園。
第2花園の上に見える紅葉
コマクサ平はウラシマツツジの草紅葉がきれいで、赤岳の第三雪渓や周りの山やまの紅葉も見えます。

コマクサ平草紅葉 第三雪渓の紅葉

第三雪渓を登り平らな道を少し歩くと最後の登り、第4雪渓になります。
紅葉の主役的存在のウラジロナナカマドは、昨日の雨や風で葉を落としたものもあります。灰色っぽく見えているところは葉が落ちて木の幹が見えています。

第4雪渓横の紅葉 ウラジロナナカマドの落ち葉

第4雪渓を越えると赤岳頂上です。赤岳頂上から見える景色。

左から後旭岳・旭岳・熊ヶ岳と間宮岳・北海岳

8月22日にはここから白雲岳に登ったので、今日は小泉岳方面に行くことにしました。小泉岳は丘のような広くなだらかな山です。ウラシマツツジやヒメイワタデが赤く染めています。春夏の山を彩ったホソバウルップソウやエゾタカネスミレは葉が黄色に染まっていました。クロマメノキやチョウノスケソウ・エゾオヤマエンドウはまだあまり色付いていません。
小泉岳の草紅葉
小泉岳の周りには白雲岳や緑岳など魅力的な景色に誘われて、気付けば緑岳まで来ていました。ここまで来たのだからと、絶景ポイントまで緑岳を下りました。朝早い持間には雲が湧きほとんど隠れていた景色が10時ごろには現れました。
緑岳ガレバの登山道から見える景色。
長いダラダラ坂のような小泉岳ですが、周りの景色を見ていると疲れを感じません。
小泉岳と緑岳の間の斜面下
小泉岳から見える白雲岳
大雪山は紅葉真っ只中です。あっという間の紅葉の始まりに、紅葉予想を立てるのが難しい状況です。山の紅葉を楽しまれる方はできるだけ今の時期にお出かけ下さい。
photo&文:KEI