3月1日 層雲峡の大自然を感じる
冬はアイスクライミングで人気の層雲峡の滝。3月になった今でも気温が氷点下のためまだ登れます。この土日もアイスクライミングに多くの人が滝を登りに来ていました。
層雲峡には小さなものから大きなものまで滝がとても多く、冬はほとんど凍りついています。「え?こんなものまで?」というような垂直の小さな滝まで皆、登っています。
層雲峡の名所のひとつである銀河流星の滝のさらに奥にある滝もアイスクライミングのめっかです。小函という石狩川が削って出来た柱状節理群の中に滝はあります。
この柱状節理、自然が長い歳月をかけて作り上げたもの。芸術的な美しさで、見るものを圧倒させます。
そのひとつに、神が削った壁、『神削壁』という名前のついた柱状節理があります。そのダイナミックなスケールには言葉も出ないほど圧倒されるでしょう。
曲がりくねりながら流れる石狩川と左右の柱状節理が屏風のように連なり奥行き感を感じさせる狭い峡谷。石狩川が削った芸術、自然の大きな力、石狩川に流れる時間をひしひしと感じられる場所です。これぞ、層雲峡という場所なのではないでしょうか。
大函側から行って、神削壁のさらに先に行くと2つの滝があります。
岩間の滝と錦糸の滝です。錦糸の滝にはアイスクライミングを終えて降りてきた人たちがいました。
錦糸の滝 |
この層雲峡の大自然は滝や柱状節理だけではありません。国の天然記念物であるクマゲラもいるんです!!北海道と東北の一部にしかいなくなってしまった日本最大のキツツキ、クマゲラ。クマゲラがいる森は健全な自然が残っているといわれています。
そんなクマゲラ、層雲峡では3月に入るとよく鳴くので、耳をよーく澄ましてみてください。大自然を感じられるはずです。
今日、出会ったクマゲラ。餌採りに暇がありません。 |
photo/Shibataro・ケン
文/Shibataro