9月2日 〜白雲小屋・緑岳〜

白雲小屋周りには大きなクモイリンドウの株が、まだ咲いていました。


(クモイリンドウ、後方にトムラウシ

白雲小屋から緑岳への向かう途中には、まだ大きな雪渓が残っていました。雪渓はゆっくりと融けており、その周りではトカチフウロミヤマキンポウゲ・ハクサンボウフウ、さらにエゾコザクラの新芽が出始めていましたっ!遠くに見える紅葉を喜び、足元に見える春に大満足でした。


(エゾコザクラと新芽)


その後雪渓を渡る途中、目線30m先に・・熊を発見しました。熊は私たちを見つけると、大きな身体を揺らし来た道に戻っていきました。真っ青な空と、遠くに見える赤くなったウラシマツツジと雪渓の白さ、そしてこの状況に私達は頭をクラクラさせながら、その場から静かに退散しました。

緑岳の尾根までの道で、リシリリンドウを見つけました。色・花びらの形から、ミヤマリンドウとの違がすぐにわかりました。

(リシリリンドウ)
(ミヤマリンドウ)

先ほど見た熊を気にかけ何度も後を振り返りながら歩いていましたが、雪渓近くに再度熊を発見しました。今度は小熊2頭も一緒でした。恐らく最近白雲小屋周辺で出没している「人を怖がらない親子熊」でしょう。母熊は警戒しながらのそのそと歩いていましたが、小熊達はあちこちに走り回っています。かわいいと思う反面、近くで遭遇したときの怖さが私達には残っていました。北海道の登山では熊鈴、笛は必需です。熊との接触を避ける心がけが大事です。


(親子熊)

快晴のこの日緑岳頂上からはトムラウシ・タカネガ原の雪渓・高原沼すべてが見えました。頂上から下ると手前には、緑岳の紅葉も少しづつ始まっていました。


(うっすらと紅葉が始まる緑岳斜面)

緑岳第一花畑は一面チングルマの綿毛が太陽の逆光でキラキラと光っていました。風が吹くと静かに綿毛を揺らすチングルマ達、これからの時期はチングルマの葉も赤く色付きます。

(綿毛のチングルマ、後方に緑岳)

byダガバジ