1月29日 クマゲラの森
この森は、クマゲラの生活圏内です。クマゲラのねぐらや営巣木になりそうな大きな木も多く残っています。
毎年この時期に食痕や鳴き声、あわよくば姿も見られることもありますが、最近鳴き声すら聞けません。ちょっと寂しいです。
このクマゲラの森。工事の予定があり、昨秋にはボーリング調査なども行なっていて、昨夏まで姿を見せていたクマゲラはすっかり見られなくなりました。
これが工事や調査と関係があるのかないのか、クマゲラに聞いてみないことにはわかりませんが、例年見られるクマゲラが見られなくなったという事実だけは変わりません。
一見豊かに見える北海道の自然も、実は微妙なバランスで成り立っていて、そのバランスがひとたび崩れてしまうと、私たち人間の力ではどうにもこうにも出来ない状態になる、ということだけは、このブログをお読みの方に知っていただきたい、と思い、今後もここ層雲峡のクマゲラの森のこと、随時、ご報告して、皆様と一緒に見守り、考えていきたいと思います。
photo・文/木守りりんご