7月10日 黒岳〜雲ノ平

層雲峡では曇っていましたが、黒岳に上ると晴れているかも知れないと期待して登りました。雲に覆われて周りの景色は見えませんでしたが、登山道の花が次々と現れ、疲れも忘れ飽きることもなく登ることができました。

ハクサンチドリ シマノキンバイソウ
エゾノハクサンイチゲ ウコンウツギ


ウラジロナナカマド

などなど・・・・。
時々日が射し、花の斜面が広がります。

9合目の招き岩が見えるあたりは、ウコンウツギ、とウラジロナナカマドが斜面を駆け下りるように、登山道の周りには黄色いチシマノキンバイソウが満開で、息をのむほどです。

黒岳の頂上を超えると植生が違ってきます。

エゾツツジ イワブクロ


コマクサ
などなど・・・。

黒岳を石室の方に下った所がポン黒岳です。ここにはナキウサギが棲んでいる
岩場があります。動くものの気配を感じて目をやると、何とナキウサギ

しばらく岩の上で忙しそうに動きまわっていました。
大抵は鋭い声で鳴くので、居場所の見当が付くのですが、今日のように鳴かずに出てくることもありますので、注意深く見ながら歩くとナキウサギに出会えるかもしれません。

ポン黒岳を下ると石室です。石室の周りにもキバナシャクナゲチングルマ、エゾコザクラ、ウラジロナナカマドなどがありました。
石室を超えると雲ノ平です。
エゾリスとホシガラスの歓迎を受けました。

エゾシマリス ホシガラス

そこから5分ぐらい歩くと広い広いお花畑が広がっています。

キバナシャクナゲ ウラジロナナカマド
チングルマ エゾノツガザクラ
エゾコザクラ ミヤマキンバイ

これらが入り混じって咲いています。

霧が山を覆い、ほとんど山の頂上は見えませんでしたが、太陽が一瞬顔をのぞかせて北鎮岳のハクチョウとチドリの雪渓を見せてくれた瞬間です。

霧に覆われた時間が多かった黒岳でしたが、それでも十分花を楽しむことが出来ました。
今年の花は一斉に咲き、今とてもきれいです。今年大雪山を訪れる方はいつもにも増して感動されることと思います。
なお、ブログに載せることができなかった写真は[層雲峡.com]に載せておきますので、こちらもご覧ください。

photo/文 KEI