7月22日 生き物たちの赤岳〜黒岳コース
このコース、楽しみは花だけではありません。
ナキウサギ、エゾシマリス、鳥やチョウにも出会えます。
ナキウサギが棲んでいるのは銀泉台の赤岳登山口を上がってすぐのところです。イソツツジが群生していてその下に岩がゴロゴロしているところがあります。しばらく静かに立っているとナキウサギの鳴き声が聞こえます。ここはナキウサギまでの距離が少し遠いです。
次は第一花園下の岩場です。もうひとつが奥の平ですが、まだ岩場が雪に埋もれていました。でもずっと下の雪のないところで鳴き声が聞こえていました。
赤岳で私がかつて写真を撮ったのは以上の3か所ですが、残念ながら今日は姿を見ることはできませんでした。
姿を見ることができたのは、白雲分岐から北海岳に向かう登山道で白雲岳の裾の岩場です。鳴き声もよく聞こえ、姿も見ましたが、動きが速くて写真を撮ることは出来ませんでした。
このナキウサギは、イワウメの花や草を加えて来ては岩の上で食べていました。何回も何回も同じことを繰り返すので、ゆっくり写真を撮ることができました。
もう一段上がった岩場でもよく現れます。
これはナキウサギのこどもです。何人もの人が集まって場所を教え合ったり、写真を撮ったりしましたが、しばらくポーズをとって私たちを喜ばせてくれました。
赤岳の頂上近くにはシマリスをねらっての写真を撮るためにやってくる人がいます。今日もカメラ一式大きな荷物が置いてありました。
私が今日エゾシマリスに出会ったのは北海岳です。頂上近くで茂みから現れたシマリス。登山道の途中でイワブクロの花を食べているシマリスに会いました。餌を食べている時はシマリスは人を気にしないで食べ続けるので、写真を撮る絶好のチャンスです。
赤岳の第三雪渓近く、黒岳石室の近くではホシガラスの写真を撮ることができました。
小泉平のハイマツ帯でノゴマが甲高い声でさえずっていました。
赤岳の神の田んぼや北海岳の頂上ではきれいなキアゲハに出会いました。
チョウはあのか弱そうな羽で高い山の上までやってくるのですね。
生き物は突然現れ突然いなくなるので、写真が撮れるかどうかは運と縁にかかっています。生き物たちに出会えた時の喜び、写真が撮れた時のよろこびは言葉に出来ないほどです。
phto&文 KEI