8月19日 赤岳−緑岳山行② *クモイリンドウをもとめて*

小泉岳から緑岳への間の尾根沿いは休憩を入れずにひたすら歩いたので、予定時間よりだいぶ早く、銀泉台から4時間ほどで緑岳へ到着!それでも、強風の中でもたくましく咲く花々をつぶさに観察してみました。悪状況の中で見る高山植物たちは、綺麗だな〜と今まで眺めていた花々の逞しさの部分を垣間見た気がしました。

リシリリンドウの花と種を観察してみました。


途中、クモイリンドウに度々会うことができました。今年は、かなり多くのクモイリンドウに出会うことができました。今までこんなところにあったかな〜というところにも咲いていました。

大雪山の貴婦人ともいわれているクモイリンドウ。大雪山の固有種です。これに会わずして大雪山を語るべからず・・・とまではいいませんが、クモイリンドウ見たさにわざわざやってくる人も多いです。

私も1年に1度はクモイリンドウに会わないと山のシーズンを終えることができないほど、すっかりその上品な佇まいに魅了されています。しかもこの広大な大雪山のひとところに、ポツンポツンとしか咲いていないクモイリンドウを探しながら目を凝らして歩くのは、まるで宝探しのようで、見つけたときのうれしさはひとしおです♪

あるところにはまとまって咲いていているので、必ず見たい人にはそこがおススメです♪ここでは詳細を省きます♪

結局、緑岳頂上でも風が強く、サクッと山を降りました。頂上直下は風が遮られておさまっていたので、そこで休憩。すると、目の前にナキウサギとエゾシマリス!ちなみに緑岳麓はヒグマも多くいるので要注意です。辺りは草紅葉しはじめていました。

休んでいるうちに、霧がはれ、目の前に雄大な景色が見え始めました!ここ緑岳から眺める景色は、私の中で大雪山の好きな景色のひとつです。高根ヶ原下にはまだ多くの雪渓が残っていました。また秋の終わりには雪が降りつもり、そのまま万年雪となります。

その後、景色を楽しみ、ナキウサギの声を聞きながら緑岳の急なガレ場を降り、第2花畑、第1花畑へ。アオノツガザクラが満開、雪のとけたばかりのところではエゾコザクラが咲き乱れ、春一番に咲いていたチングルマは羽飾りをつけて秋の装い。
一箇所でいろいろな四季を感じられ、不思議です。

アオノツガザクラ

エゾコザクラ ミヤマリンドウ

第2花畑

チングルマ羽飾り

マルハナバチがせっせと吸蜜中。アオノツガザクラの花が1cmもないくらいの大きさなので、比較するとこのハチの大きさもわかると思いますが、小さな顔を花にあてて、一生懸命に蜜あつめをしています。足には花粉団子ができています。
花粉団子は、子供ハチの餌になるそうです。邪魔しないで〜、といわれたような気がしたので退散です。お仕事中、おじゃましました〜。

高原温泉へ無事到着!高原温泉へ降りたら、お楽しみは温泉♪日本秘湯を守る会の大雪高原山荘は、日帰り入浴可能な宿です。100%かけ流しの高原温泉の入浴料は700円です。露天風呂は自然に囲まれ最高に気持ち良いです♪泉質は単純酸性泉で、登山の疲労をとるのにもバッチリ!
山荘周辺は自然に囲まれ、高原沼めぐりや緑岳登山もでき、何泊か滞在しながら大雪山を満喫するのにぴったりの場所です♪ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか^^!