7月23日 クマゲラの思い出

今年は春先に低温が続いたことから、層雲峡周辺の森の雪解けはとても遅れていました。
大雪山にはまだ雪がだいぶ残っているほどです。
森の植物や生き物たちも例年のリズムとは異なっていました。
クマゲラの繁殖も全体的に遅めで、確認した中で最も遅かったものは、ナント!7月11日の時点でもまだヒナたちが巣にいました。
稀に見る遅さです!

この巣は、昔、使った古巣を手入れして、再度使っています。巣口を手直しした形跡がありました。
両親が餌を運んでくるのを、今か今かと待っているヒナたちが、巣口から顔を出していますね。

周辺にあった食痕↓

季節のリズムがちょっと変わるだけで、自然は敏感に察知し、周辺環境や気候などに巧みに合わせて、命をつないでいく力があることを、クマゲラの子育てを見て感じることができました。
冷房や暖房機器に頼ってしまう人間からすると恥ずかしい限りで、自然から学ぶことは沢山あります。

 

 

☆追伸☆
6月3日のブログで紹介したキタキツネの子は、こんなに大きくなりました!元気に育っています^^
車にひかれないようにねー!

ph/西田さん、チーホさん、ケン
文/ペンション山の上