9月9日 黒岳〜お鉢平一周
雨上がりの朝、層雲峡は雲の下でした。でも天気予報では晴れ。こういう時は山の上では雲海が見られます。大抵は5合目ぐらいで雲海が見られるのですが、今日は雲の層が厚いようで、7合目登山道を登ってやっと雲の上に出ました。
黒岳登山道からの景色
黒岳9合目の紅葉状況。
招き岩付近
斜面下
黒岳頂上より。
黒岳頂上左 | 黒岳頂上右 |
黒岳頂上を下から見上げると。
更に下るとポン黒岳です。
黒岳石室の分岐を抜けて雲の平へ。
雲ノ平が終ってお鉢平展望台、ここからお鉢平を見渡すことができます。
今、黒岳〜お鉢平周辺のウラシマツツジの草紅葉といえば、お鉢平展望台から北鎮岳分岐の間のお鉢平の肩の所だと思います。
北鎮岳分岐から中岳の辺りに来ると変形した台形のような旭岳と裾合い平が見えます。裾合い平も紅葉すると紅葉ラインがきれいです。
旭岳と裾合い平
裾合い平の紅葉
お鉢平の中も紅葉していますが、今の所写真に撮って鮮やかというほどではありません。でも、お天気のいい日にはまるで油絵でも見ているようなそれでいて何処までも広がるスケールの大きな景色を見ることができます。
間宮岳から
お鉢平を一周すると表大雪の山々はもちろんのことトムラウシ山など遠くの山も見渡すことができます。
トムラウシ山
北海岳からは私がパトラッシュと呼んでいる犬が顔を左に向こう向きに寝そべっているように見える黒岳が正面に見えます。今日は紅葉の取材のヘリコプターが何機も飛んで、大雪山に轟音が轟いていました。パトラッシュの鼻の所に青いヘリコプターが飛んでいます。
北海岳を下り北海沢の流れの音を聞きながらキラキラ光る水辺を歩きます。8月に「きれいな花が咲いているから見てきて!」と知人に言われていたのですが行けずじまいになっていました。その花はアカバナの一種だと思います。今は種になったりはじけたりしています。
赤石川を渡って少し登ると黒岳石室の分岐です。写真を撮りながらお鉢平を一周すると5〜6時間かかります。層雲峡から黒岳石室までの往復が4〜5時間です。
山の上では生きものたちが餌集めに奔走していました。
エゾシマリス | ハシブトガラス |
お鉢平を一周しながら、去年・今年と紅葉の様子が例年と違うということが、日本人とダブって見えました。かつての日本人はファッションでも何でも皆一斉にだったのですが、最近はそれぞれ個性的になってきました。紅葉も早いもの遅いもの中間のものと個性的になったのでは?
いずれにしても、地球環境の変化が紅葉に影響を及ぼしていることは確かなようです。美しい紅葉を求めるためには私達の生活スタイルを考える必要があるのかもしれません。全体の美しさもいいのですが、一つ一つの美しさにも感動を覚えます。
ヒメイワタデ
様々なことを考えながらの御鉢平一周でした。
photo&文:KEI