5月12日 てんこもりの層雲峡
今日の層雲峡はお昼過ぎくらいまで、とても良い天気。連日の天気に層雲峡温泉街の目の前にそびえる地獄谷はエゾムラサキツツジの色、紫色に染まりました。
層雲峡のエゾヤマザクラも一枝に何輪か花が咲き始めました。
タンポポも咲き、層雲峡はおくればせながら一気に春めいてきました。もう夏日の本州とはえらい違いですね。
今日は久々にクマゲラにも会いました。時間は正午過ぎ。こちらのことはあまり気にせず、一心不乱に餌採りをしていました。
層雲峡から歩いて15分ほどの紅葉谷ではモミジの芽吹きやイタヤカエデの花などが咲いています。
モミジの新芽
サクラやモミジの新芽が出始める頃、ウソがどこからともなくフィーフィーと鳴きながらやってきます。ウソは新芽が大好き。小さなおちょぼ口で新芽をおいしそうについばみます。残雪の上に落ちている種子を食べる姿もありました。
ハシブトガラの巣をみつけました。枯れ木にあった小さな穴。そこから尾が見えていたので、観察していると・・・。
その穴にはハシブトガラがお住まいのようです。もとはコゲラの巣だったようです。ハシブトガラは巣穴の中を丁寧に手入れをしていました。木屑を外へ出しています。
今日の紅葉谷は次から次へと野鳥があらわれます。
お次に現れたのは、ミソサザイ。雪の上をちょこまかと歩いていました。
越冬したキベリタテハも何頭か飛んでいました。しかも2頭一緒に飛んでいるのもいました。もしかしたらペアなのかもしれませんね。
今、層雲峡の森は春めいた動物や昆虫、植物でてんこもりです。
photo/ケン・木守りりんご
文/木守りりんご