8月11日 赤岳〜緑岳縦走

今日も快晴!しばらく層雲峡周辺は晴天に恵まれています。今日は銀泉台から入り、赤岳〜小泉岳〜緑岳へ縦走してきました。

赤岳は奥ノ平や第三雪渓などが雪融けしたばかりで、咲きたての高山植物が咲き誇っています。なかでも、咲きたてのチングルマやエゾコザクラは色合いも佇まいも最高です!


大雪山の広大なお花畑で、チングルマなどの可憐な花々が風にふるふると揺れている様子は、見ているこちらまでふるふると心がふるえます。まるで可愛い生き物たちに囲まれているような嬉しさ。

他にも大雪山の春を彩る花たちが8月になった今、咲いています。

また、ガンコウランやコケモモ、ウラジロナナカマドなどは既に実が成り、秋の気配も感じられつつあります。
 



今日は銀泉台の入口でパトロール事務所の方と出会ったので、途中までご一緒しました。パトロール事務所の方は、登山道を直したり、ロープを張りなおすなど、登山客の安全を確保していらっしゃいます。そのようなことに感謝しつつ、赤岳へ。

 

赤岳頂上から眺望を堪能していると、8月7日に行った黒岳から北鎮岳・凌雲岳の山裾である雲ノ平までが一望でき、「4日前はあんなところを歩いていたんだな〜」とちょっと不思議な気持ちになりました。
 

≪小泉平〜小泉岳、緑岳周辺で咲く花々≫


花後のチョウノスケソウは、花柱が羽毛状になりました。

そして、小泉平から緑岳までの間で、ナント!クモイリンドウを数株発見!上品な佇まいのこの花を見つけると、まるで宝物を見つけたかのように嬉しくなってしまいます。



小泉岳から緑岳までの道のり。見た目より結構あります☆



登山道から見た白雲岳や、その後ろに聳える北海道一の高さを誇る旭岳はやはりダイナミックです。

緑岳からの眺めは最高!高根が原や、王冠のようにてっぺんがギザギザのトムラウシ山が遠くにみえます。

急な岩場をおりると第二花畑や第一花畑などが現れます。チングルマがまだ咲いている第二花畑は開花ピークは過ぎていますが、それでもまだまだ綺麗です。雪渓はいくらか残っていますが、多くて20メートルほど。普通の登山靴で大丈夫な程度です。

今日、縦走した赤岳から緑岳は高山植物がまだまだ楽しめるおすすめコースです。ちなみに、雪融けが遅い今年に限ります。大雪山の花期は非常に短いのですが、今年は特別!7月、8月とロングランで楽しめます。

*おまけ*
登山道で出会った蝶、コヒオドシとカラフトルリシジミ。カラフトルリシジミは交尾していました。

photo・文/木守りりんご