09.9月4日黒岳〜雲ノ平〜裾合平〜旭岳
天気予報は曇りのち雨でしたが、日が差していたので黒岳から旭岳まで歩いてきました。黒岳ロープウェイ・リフト辺りはまだ緑の木々達でしたが、八合目辺りから少しずつ紅葉が目に付くようになりました。招き岩周辺のウラジロナナカマド・ウコンウツギの葉が色を変え始めていました。
頂上付近の登山道 | 招き岩 |
黒岳頂上からは赤岳・桂月岳・凌雲岳の斜面の紅葉が始まっているのが見えました。
頂上から石室に向けて下っていくと、ウラシマツツジの葉が真っ赤になっていました。
赤っぽく見える黒岳頂上
これから赤くなるウラシマツツジ
息をのむウラシマツツジの赤色
ポン黒からは、白鳥雪渓の名残と凌雲岳の谷筋の色付きが見渡せました。石室を取り巻くウラジロナナカマドも橙色になってきていました。
石室からお鉢展望台へ進んでいくと、雲ノ平が色付いていました。ウラジロナナカマドの橙色、ミネヤナギの黄色、ウラシマツツジの赤、チングルマ綿毛の白、ハイマツの緑。目の前に広がる光景に言葉が出ません、この後さらにチングルマの葉が赤く色付いていくことでしょう。
北鎮岳へ向かう途中の雪渓もすっかり融けていました。急坂を登り終え中岳分岐に向う途中マルバヤナギの葉が黄緑に色付き、実の部分からは白い綿がポワポワと出ていました。
中岳分岐から裾合平へと下っていくとガスが出てきましたが、ウラシマツツジの色付きを見ることはできました。
裾合平へ出てもなおガスが取れず、あたり一面は真っ白でした。白を背景にし、チングルマの綿が風でフルフルと震えています。チングルマの葉はまだまだ赤くなりそうです。初めて歩く裾合平、歩けど歩けどチングルマはどこまでも続いています。通り過ぎる人もいなく、チングルマと私だけの静かな秘密の時間が流れていました。
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裾合平の木道を過ぎると一瞬ガスが流れました。振り返ると歩いて来た道が見え、旭岳の裾も見えました。
黒岳と高度の差がある裾合平・姿見平周辺ではエゾオヤマリンドウの群生、アオノツガザクラ・チングルマの花をまだ見つけることができました。
チングルマの花 | エゾオヤマリンドウ |
しかし旭岳の姿は最後まで見ることはできませんでした。
姿見駅ロープウェイ
私にとって層雲峡で過ごす初めての秋です。
こんなにも毎日姿を変えていく山に冷静さを失いそうになります。
明日はどんな姿になるのでしょうか?
皆様もその日にしか見られない大雪山を、見に来てはいかがでしょうか。
byダガバジ