9月8日 大雪山・黒岳の紅葉情報

ここ数日、天候が優れていませんでしたが、今日は昼の12時頃から雨の合間に晴れ間が出たので、ダッシュで黒岳や石室、北海沢の辺りまで行ってきました。

久々の黒岳はかなり色付いていて、9合目のマネキ岩周辺は非常に綺麗な紅葉が見られます。


紅葉と一口で言っても、黒岳の場合だとダケカンバやウコンウツギの黄色、ウラジロナナカマドの赤など、いろいろな植物が各々の色に染まって『紅葉』となることを、黒岳に登っていると改めて実感させられます。

紅葉を作り出す黒岳の植物たち
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途中でエゾシマリスに出会いました。登山道でアザミの花がらや種子を食べているリス。無我夢中で食べているので、全然退いてくれず。食欲の秋ですね〜。

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頂上に着くと、今日は強風!しかも気温が低く、寒い!
もうすぐ初冠雪といううわさもチラホラ。。。
でも、頂上からの景色はすっかり秋の景色です。丈が3cmほどのウラシマツツジなどの低木は真っ赤に紅葉し、絨毯のように敷きつめられています。

石室周辺では綿毛姿になったチングルマが紅葉し始めました。ほわほわの綿毛と紅葉。愛でずにはいられません〜。
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石室から赤石川までの道のりもチングルマに囲まれています。今が見ごろです。

黒岳のナナカマドやダケカンバなど樹木の紅葉は、今のところ9合目が見ごろで、徐々に8合目、7合目と降りてきています。
山の上の草紅葉は、黒岳、ポン黒、石室周辺が見ごろを迎えています。これから雲ノ平や北海沢周辺などでも素晴らしい錦絵が見られると思われます。

帰りは、黒岳頂上から9、8、7合目と日本一早い紅葉前線と共に下に降りることができ、『紅葉』がだんだん標高の低い所へと降りていく様子が実感出来ます。なんとも不思議な気分。

これから10月にかけて層雲峡までこの紅葉前線が降りてきます。日々変わりゆく大雪山、層雲峡の姿をぜひ見にいらしてください!




photo・文/木守りりんご