9月14日 黒岳〜裾合平〜姿見平 〜紅葉情報〜

今日は朝からいいお天気でした、木守りんごとダガバジで今年最後の黒岳から姿見平(旭岳)までの縦走に行ってきました。

まず、黒岳。マネキ岩周辺の紅葉は抜群です!紅葉前線はリフトの終点7合目まで降りてきています。

今日は紅葉を楽しむ登山者が多く、黒岳はいつになくにぎわっていました。
紅葉や他の登山者との交流を楽しみながら頂上・ポン黒へ。ポン黒は
草紅葉も美しく、ウラシマツツジがびっしりと地面を埋めつくしています。
ナキウサギの声や姿を愛でつつ、雲ノ平方面へ。

雲ノ平では、さらに素晴らしい光景が待っていました!あまりの美しさに涙が出てしまうほど!チングルマが羽飾りをつけ、葉は紅葉していて、皆、風にフルフルと揺れています。毎年、雪融け時にだけ小川になる谷地に沿って特にチングルマが多く生え、まるでチングルマの川のようになっていました。


雲ノ平を抜けるとお鉢平の見える稜線に出ます。稜線づたいに北鎮岳の裾を登ります。

北鎮分岐につくと、お鉢平全容が良く見えます。

お鉢平の中も紅葉しており、さらに先日降った新雪もところどころ積もっていて、絶妙なコンビネーションです。

北鎮分岐からは中岳・旭岳方面へ。


中岳分岐から裾合平に向けて歩き始めると、さっそくウラジロナナカマド・ウラシマツツジが赤くなっていました。先日は霧で何も見えませんでしたが、しっかりと紅葉は始まっていました。遠くには裾合平のチングルマの紅葉もうっすらと見え期待が高まります。

歩き続けると硫黄の匂いがしてきました。中岳温泉です、無色透明のお湯で温度も丁度よく、実際に入ることもできます。秘湯のひとつと言ってもいいでしょう。本日も全身入浴の方もいました。

岳温泉の側を流れる沢、水は冷たいです。


岳温泉、スコップもあり自分で掘って深さも調節できるようです。

しばらく沢沿いに下っていくと、いよいよ裾合平の始まりです。このタイミングで、旭岳にかかっていた雲がゆっくりと流れていきました。旭岳に見守られるように、チングルマたちは静かに揺れています。チングルマの葉も慎ましく、赤く染まっています。

この空間から離れたくなくなります。

大雪山は北海道の宝物です。

裾合平分岐を過ぎると、紅葉の様子は少し違いました。まだチングルマの葉も緑色でしたし、この辺りの紅葉はこれからさらに深まることでしょう。

夢心地の縦走もいよいよ、姿見駅が見えてきたら終わりです。最後には旭岳の姿をはっきりと見ることができました。

帰りのバスの中で私達は「夜チングルマたちは何してるんだろうね?」などと話していました。私達の知らない間にも、少しずつ自然は姿を変えていくのでしょう。

photo・文/ダガバジ、木守りりんご