9月20日 黒岳と雲ノ平の紅葉

 昨夜の天気予報では今日は晴れ、黒岳から雲ノ平の紅葉を見るためにお鉢平展望台まで行ってみようと思いました。 
 層雲峡の上に雲海がたなびいています。こういう日は雲の上は快晴です。期待に胸を膨らませて、ロープウエイに乗りました。ロープウエイから見える雲海は本当に海の波のようです。


紅葉は黒岳5合目迄降りてきました。リフトからもきれいに紅葉が進んでいるのが分かります。


7合目は、ウラジロナナカマドやオガラバナなどのカエデ類ダケカンバなどが赤橙黄のグラデーションを作っています。


8合目9合目から見える景色は黄色い色が大半を占めています。ここは色づいたというより錦絵が浮かび上がってきたという表現がピッタリです。



頂上に着く頃にはどこからともなく雲がやってきて、大雪山の山々は帽子をかぶったようになりました。
草紅葉の赤い色はまだまだ楽しめそうです。


 雲が動いているので、もしかしたら青空が見えるかもしれないと、淡い期待を抱きながら雲ノ平を歩きました。
雲ノ平はチングルマやウラシマツツジ、クロマメノキなどで赤く染まっています。

スゲが集まってふわふわしているところもきれいでした。

時々日が射してはいましたが、ガスに包まれてまつ毛や髪の毛にも水滴が付くほどになりました。視界は10〜20mぐらい、これではお鉢平展望台迄行ったとしても景色が見えないと思い引き返しました。
突然雲ノ平のウラシマツツジの中からシマリスが愛らしい姿で現れました。

午前11時頃、黒岳の頂上の温度計は5度でした。

今日は紅葉時期の連休なので、夫婦・友達・家族連れが多く、小さい子どもや高齢の方も登っていました。降りる人登る人で登山道は行列が出来ていました。
 5合目のロープウエイ駅舎の屋上も人でいっぱい、駅舎からは人が溢れていました。

午後から登った人、雨やガスで景色は見えたのだろうかと心配していたのですが、2時50分、黒岳の頂上は360度見渡せたそうです。本当に山の天気は分かりません。登山をしている人は雨が降れば雨具を着て、晴れれば脱いで(当たり前ですが)、黙々と歩いています。登山をしていると忍耐強くなれるかもしれませんね。

今年の紅葉は長くきれいに保たれています。これから紅葉は山すそに向かって下りてきて、日本列島を南下します。層雲峡は10月上旬まで、様々なところで紅葉が楽しめます。これから紅葉狩りの予定を立ててみられてはいかがでしょう。
photo&文 KEI