7月31日 浮島湿原

 今日は久しぶりに、「北海道の夏!」という感じでした。1週間ぐらい前に浮島湿原のタチギボウシモウセンゴケが蕾を固く閉ざし、ヒツジグサもほとんど咲いていなかったので、その後の様子を見に行きました。
浮島湿原
目についたのはタチギボウシでした。3分咲きぐらいだと思いますが、湿原の至るところで背の高い紫色の花が目立ちます。
タチギボウシ

ピンク色の花をいっぱいに開いたトキソウは今が見ごろです。
トキソウ
先週は咲いていなかったモウセンゴケの花はきれいに咲きそろっていました。とても小さいので、身をかがめて、目を凝らして見ると見つかります。
モウセンゴケの花
 浮島湿原は立派なカメラを持った方が沢山訪れます。女性二人連れの方が、
「今年は花が少ないですね。」とおっしゃいました。
「タチギボウシは多いと思ったのですが、いつもはもっと多いんですか?」とたずねると、
「私たちはヒツジグサが目当てですから。いつもより葉が少なく、花も咲いてないし・・・。」とがっかりした様子でした。
 私は先週、ヒツジグサの葉も沢山あり花も少し咲いていた沼があることを確認していたので、そこなら咲いているかもしれないと思ってご案内しました。森沼です。花も沢山咲いていて、葉は沼一面に広がっていました。


ヒツジグサ

 浮島湿原全体を周ってみたのですが、今年は本当にヒツジグサが少ないようです。ヒツジグサをご覧になりたい方は是非森沼へ行ってみてください。ちょっとわき道に入ったところにあるので、見逃さないように沼の地図で確かめてください。

 今年、大雪山及びその周辺の花は早く咲くはずだった花の開花が遅れ、いろんな花が一斉に咲き始めました。ヒツジグサは葉の生育が遅れているのかこれで終わりなのか、もう一度確かめたいと思います。
photo&文:kEI