9月12日 緑岳の紅葉と旭岳の初冠雪

 
 緑岳は登ってみないと紅葉がどのようになっているのか分からない山です。
高原温泉から急な登りを喘ぎあえぎ登ると、高根ガ原、忠別岳が一望できる見晴台に出ます。

(見晴台から見た忠別岳ウラジロナナカマドの紅葉)

更に登ると、所々にウラジロナナカマドが紅葉していて遠くの山に映えてきれいです。

(音更山とウラジロナナカマドの紅葉)

第一花畑に出ると、緑岳全体が見えます。緑岳から小泉岳に続く山は白くなっていました。
(緑岳)

第一・第二花畑のチングルマの葉が赤くなっていることを期待していたのですが、残念ながらまだしばらくかかりそうです。この連休にはきれいに色づくのではないかと思います。

チングルマの綿毛と紅葉したオトギリソウを見て私はお祭りを連想しました。)

緑岳の紅葉といえば、岩場を登っている時に見える斜面のタスキのような紅葉です。その紅葉は高根ガ原・忠別岳トムラウシがセットになって雄大な景色になります。目では全体が見えるのですが、カメラに収まらないのが難点です。見た目はきれいですが、今ここの紅葉はピークを過ぎているようです。

(紅葉した緑岳の斜面)

9日、10日、11日に山の上の方で降った雪の影響で、登山道でも紅葉していた葉が、枯れてカラカラになっているのもありますが、部分的にはきれいなものもまだまだあります。
(登山道の紅葉)

緑岳の頂上の手前で、目の前に急に別世界が現れました。雪の山です。後旭岳・熊ヶ岳は真っ白で、その後に白い旭岳が少しだけ見えました。

(後旭岳と熊ヶ岳)
(後旭岳に重なって、丸く白いのが旭岳の頂上)

毎日新聞社のエキサイトニュースによると、
大雪山系の旭岳(北海道東川町、2291メートル)で12日、初冠雪が観測された。道内の初冠雪は旭岳が今季初で、頂上付近がうっすらと雪化粧した。旭川地方気象台によると、旭岳の初冠雪は平年と昨年に比べともに12日早い。9日ごろから上空に寒気が流れ込み、山頂に雲がかかっていた。12日になり天候が回復し、同気象台が冠雪を確認した。」
とありました。
 今日ヘリコプターや飛行機が上を飛んでいたので、明日の新聞には雪の山の写真が乗るかもしれませんね。
9日に初雪が降り10日11日と山の上は雪で白くなり、登山者達は冠雪を確認しているのですが、旭川気象台から頂上の雪が確認できなければ初冠雪とは言わないということを初めて知りました。

 紅葉は現在進行中ですが、雪や風によって中断されることもあります。さて今年は、紅葉が先か、雪が先か?ハラハラするところです。私たち人間は、雪と紅葉とどっちが先かなどと悠長なことを言っていますが、動物達はせっせと餌を求めて動き回っています。暖かい秋の陽だまりののどかな風景ですが、やがてやってくる冬、彼らにとってはすべてが命がけの行動なのですね。
(ホシガラス)
(キタキツネ)
photo&文 KEI