銀泉台〜コマクサ平
大雪山の花と生きものたち
層雲峡から銀泉台までは、バス、タクシー、自家用車で26kmの道のり、40〜50分ぐらいかかります。15kmは砂利道なので、スピードは出せません。砂利道運転に慣れない方がスピードを出し過ぎて、ブレーキが効かなくなり川に落ちることがあるので要注意。
さて赤岳登山口から登り始めます。
登り始めて15分ぐらいで、秋の銀泉台の紅葉の写真スポットに着きます。今は手前の斜面にイソツツジが咲いています。登山道の脇にはゴゼンタチバナやツマトリソウが咲いています。この辺りにシマリスやナキウサギがいるのですが、今日は鳴き声も聞こえず、姿も見えませんでした。
イソツツジ | ゴゼンタチバナ | ツマトリソウ |
第一花園は見通しのいい斜面です。登山道の近くは雪が解けたばかりで花はこれから咲きます。斜面にはウラジロナナカマドとウコンウツギの花が見頃です。
この岩場がナキウサギが見られる場所です。しばらくこの場所で待っていたのですが、子ウサギのようなかわいい鳴き声が聞こえ、3匹見かけ、写真に写っていたのは1枚だけです。蝶がミネヤナギに止まっていました。
ウラジロナナカマド | ウコンウツギ | ナキウサギ | ギンボシヒョウモン |
第二花園はエゾコザクラ、チングルマ、エゾノツガザクラのお花畑が広がっています。斜面は雪渓が残っています。
帰りに看板を塗っている方がいました。登山者が楽しんでいるかたわらで、登山道の整備をしているボランティアの人々もよく見かけます。
エゾコザクラ | チングルマ | エゾノツガザクラ | 第二花園の看板 | 看板の塗り替え |
第二花園の雪渓を登ると、ウラジロナナカマドとハイマツのトンネルのような登山道になります。そこで最初に出会ったのはエゾシマリス。ノゴマ、ギンザンマシコにも出逢いました。
エゾシマリス | ノゴマ | ギンザンマシコ |
そのトンネルを抜けるとコマクサ平です。その名のとおり、コマクサ、コマクサ、コマクサ・・・。一斉に咲き始めたようでどれもきれいな花です。大雪山固有種のキバナシオガマも咲いていました。同じく黄色いタカネオミナエシ(チシマキンレイカ)小さくかわいいコケモモやクロマメノキの花などが咲いていました。
コマクサ | キバナシオガマ | タカネオミナエシ | コケモモ | クロマメノキ |
地図上ではコマクサ平の奥が奥の平なのですが、奥の平の看板はもっと下の方にあって、登山者達は看板の前で地図を広げて首をかしげたり話題にしたりしていました。看板が間違っている?
私は、正面に赤岳の第三雪渓が見えているここで引き返しました。
photo&文:KEI