8月14日 希少種 タニマスミレ

 8月1日高原温泉沼めぐりでタニマスミレに出会いました。この花は高山の湿地に生育し、大雪山では表大雪南部、トムラウシ山周辺、ユニ石狩で知られるが少ないそうです。また、絶滅危惧種で、近い将来高い確率で絶滅が懸念されていると聞いて再度取り上げることにしました。しかもこの花が咲いていた高原温泉の沼は入山者がクマと遭遇したという事で、現在入山禁止になっています。というわけで、今年はこれで見納めです。

清楚で気品があります。


「植物図鑑・撮れたてドットコム」によると、ウスバスミレの仲間として他にウスバスミレ・チシマウスバスミレ・シコクスミレなどがあります。他のスミレとの比較では、他は花の色が白でタニマスミレだけが淡紫色です。矩はぼってりしていて柱頭の先端がはっきりとふくらみ、側弁に毛があるということです。
花の中を意識して撮っていないので、柱頭のふくらみや毛は鮮明には写っていませんが多少は分かるでしょうか?

矩のふくらみのぼってり感は分かります。

タニマスミレはこういう環境で咲いています。

おまけ このコースにあったスミレをもう一つご紹介します。うっかりすると見落としそうな小さなかわいいツボスミレ(多分)です。


この花は平地〜山地の湿った所に咲くそうです。近くにバイカモが咲いている小川の横の湿地に咲いていました。
高原温泉の沼にはホームページ層雲峡.com「北の楽園大雪山http://www.sounkyo.comの取材のために何度も足を運んでいるのですが、その度に珍しいものや初めて目にする新しいものに出会えます。
photo&文:KEI